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近年の世界の太陽電池生産業

 2000年以来、太陽電池生産は急激に勢いを増しており、2011年の太陽電池世界生産量は30GW近くまで拡大しています。特に中国は全体の42%を占め、世界第一位の生産量となっています。以下、台湾(17%)、北米(13%)と続いており、以前の首位であった日本やドイツは、それぞれ4位、6位に転落しています。世界のトップ15の製造企業のうち9社が中国の企業で、低価格を武器に95%近くをヨーロッパや米国へ輸出しています。
 また、中国国内でも政府による再生可能エネルギー導入の推進によって設置が拡大しており、設置量においても世界最大の市場となる可能性があります。ちなみに、2011年の設置量では、イタリア、ドイツの2ヶ国が全体の半分以上を占めています。
 近年、太陽光発電システムの本格普及を需要拡大により、世界的な製造競争が進んでいるといえます。世界の導入量は2030年には1000GWpを超えると予測されています。

日本における太陽電池生産

 2006年の時点では、メーカー別の生産量1位がシャープ、3位が京セラ、5位が三洋電機、6位が三菱と日本のメーカーが多数ランクインしていました。しかし、近年では、中国メーカーなど導入価格の安い企業への需要が多くなり、日本メーカーは大きく差をつけられています。