HOME普及状況 > 近年の世界的な普及拡大

近年の世界的な普及拡大

 近年、太陽光発電のコストが急激に低下したため、世界各国で技術開発が進み、その結果、太陽光発電パネルの設置容量が急増しています。これに伴って、風力発電の設置数も増えています。これは、2011年の東日本大震災での東京電力福島第1原発事故以来、原子力エネルギーへの投資が激減し、太陽光発電などの再生可能エネルギーへ投資が回ったことも急増の一因だと考えられています。
 太陽光発電の市場規模における需要は、ヨーロッパが全体の8割近くを占めており、供給である太陽電池パネルの生産においては、中国・台湾が6割、日本が1割を占めています。つまり、太陽電池パネルの多くはアジアが生産し、ヨーロッパが買い取って設置するという流れになっています。
 また、世界の再生可能エネルギーへの投資は、1位が中国の510億ドル、2位がアメリカの480億ドルとなっています。日本の投資額は6位で、90億ドルとなっています。
 技術開発が進めば、太陽光発電システムの導入コストはさらに低下し、ますます設置容量は増えると考えられます。

各国の導入量

 2012年末の世界の太陽光発電の累積導入量は、1億200万kWと1年前と比較して44%増加しました。これまではドイツやイタリアを中心としたヨーロッパが世界での導入拡大を牽引してきました。しかし、ヨーロッパ各国で政府の導入目標を大幅に超えて太陽光発電の普及が進んだことにより、導入支援策の見直しが行われ、その結果、新規導入量は2割以上減少しました。一方で中国は200%、アメリカが80%、日本が50%増加しました。