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グリッドパリティ

 グリッドパリティとは、再生可能エネルギーによる発電コストが既存の電力コストを下回ることをいいます。グリッドパリティを実現すれば、太陽光発電の導入においてコスト面でのデメリットが解消され、普及がさらに拡大すると考えられます。そのため、太陽光発電においては、グリッドパリティの実現を目標にコスト削減などが図られています。
 日本のグリッドパリティの基準は24円/kWhでありそれがグリッドパティ基準となる。これには太陽電池システム値段や設置時の工事費も含まれます。2010年現在では、日本の太陽発電コストは約30円/kWhであり、グリッドパリティの実現は遠くはないといえます。
 また、NEDOが2009年に策定した太陽光発電ロードマップでは、2017年に14円/kWh、2025年までに7円/kWh、という発電コストを目標に掲げています。実現のためには前述の通り設置費用などのコストダウンも必要なため、システム自体や設置方法などの見直しが必要とされます。
 また、アメリカでは、グリッドパティ基準が「太陽電池モジュール価格=1ドル/W」で、2009年にはファーストソーラー社のCdTe太陽電池がこの基準を切り、グリッドパティを達成しました。

グリッドパリティの実現によって

 グリッドパティが実現すると、従来のように国からの助成金などが無くても太陽電池を設置するほうが得となり、自発的に太陽光発電システムを導入する家庭や企業が増えるでしょう。
 太陽光発電システムの普及が進めば、導入費用はさらに低下する好循環を生み、日本での普及が順調に進んだ場合、2015年には2010年のほぼ半額になると見込まれています。