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急増する太陽光発電の導入

 いまや太陽光発電システムの導入は世界中で拡大しています。日本でも2012年4月に住宅での太陽光発電システムの累計設置件数が100万件を突破しました。日本での住宅への太陽光発電システムの普及施策は1994年4月に始まっているため、18年目での達成となりました。この急激な普及の拡大は、国や国民の資源問題や環境問題に対する意識の高まりや、太陽光発電産業の長年の研究開発によるものと考えられます。
 今後も普及の拡大は促進され、太陽光発電協会は2030年度に100GWの導入を目指しています。この目標が達成できれば火力発電所で25基分の発電量を賄うことができるとされており、二酸化炭素排出量では、石油の年間輸入量の1.5ヶ月分に相当します。結果、化石燃料の高騰を抑制することへも繋がります。
 太陽光発電システムは昼間しか発電しませんが、電力は主に昼間の消費が激しいため、原子力や石炭などの従来の電源の使用量を抑制するための調整電源としても期待されます。

世界的な需要拡大

 太陽光発電システムの世界需要は日本やドイツ、スペインなどをはじめ、全世界的に広がっています。ヨーロッパではフィード・イン・タリフ制度が各地で採用されるなど、各国で助成制度などによる積極的な普及促進が行われています。
 さらには、中国やインドなどの新興国でも普及のための国家計画がはじめられています。これに伴って各国の太陽電池産業の開発競争も進み、さらなるコスト低下や効率向上が期待されます。