HOME太陽光発電の長所 > 効率化・コスト削減

効率化・コスト削減

 太陽光電池が発明された1954年当時、その性能は決してよいものではなく、発電コストも高く、多くは実用化されていませんでした。しかし、1973年のオイルショック以来、石油の代価エネルギーが必要とされ、太陽光発電に注目した多くの国が国家プロジェクトを立ち上げました。しばらくは太陽光発電は性能やコスト面での効率はよくないままでしたが、粘り強い研究が続けられてきました。その結果、近年の太陽電池におけるエネルギー変換効率の向上は目覚しく、実用的な電力用として用いられる、結晶Si系モジュールは11~19%、薄膜Si系モジュールは5~11%、化合物系モジュールは6~12%にまで向上しました。この大きな成果には、日本のニューサンシャシン計画や米国・EU各国などの国家プロジェクトが特に貢献しています。そして、今後も変換効率の向上やコストの低下についての研究は続けられ、2020年には上記の1.5倍近くまで向上すると期待されています。

長寿命化によるコスト削減

 寿命が20年の3kW太陽光発電システムの価格を200万円とした場合、その発電コストは33円/kWhとなります。一般家庭用の電気料金約25円/kWhと比べると少々割高です。しかし、発電システムの長寿命化を図り、30年まで向上した場合には、22円/kWhとなり、通常の電気料金より割安になります。同じように寿命化が進むにつれコストは下がっていきます。そのため、一般家庭への太陽光発電の普及には長寿命化が重要となるのです。